2011/04/27

値段が載っている物がありますが、送料 下地処理 部品代などが入っていたりします。
同じ作業をしても同じ金額にならない場合がありますのでご注意ください

 

 


 

エアロパーツの加工

インプレッサのリヤバンパーです。

社外品でFRP製

これを加工します。

違うバンパーから切り取ってきたダクトを移植するんですが

これが純正バンパーから切り取ってきたもの。当然PP製。

両者の接着が必要になるわけですが、大変に相性が悪いです。

衝撃や曲げに大変に弱くなること、パテで大幅に形状を

変えることが出来ないので、作業の自由度が低いことなど

事前に理解していただきまして、作業開始です。

 

バンパー裏側から。

埋め込むダクトの位置を決めます。

もっとも形状が合いやすそうな位置をきめて、缶スプレーでケガキ。

ケガキ線を切り取ると・・・

このように。

とうぜん、盛大に隙間が出来ます。

反対側ももちろん同じです。

裏側から。

これを、接着面積をできるだけ確保して

最小限のパテでアールを合わせて

なんとか形にしないといけません。

 

最初に接着をするわけですが、接着剤で悩みます。

FRPには大抵のものがくっつきますが、PPには

大抵のものがくっつきません。

FRPの樹脂で接着しようものなら、PPは離型剤を塗ったかのごとく

剥がれてきてくれます。

 

仕方が無いので、高いPP用の接着剤を大量投入

PP用といっても基本はエポキシなので、樹脂や金属にも強力にくっついてくれます。

ある程度の柔軟性のあるので、こういった用途にも最適なんですが

PP用とはいっても、それほど強力にくっついてくれるわけではないので

注意が必要です。

さらにさらに、本来ならパテは使わずにこの接着剤だけで形状の変更まで

すればいいんですが、材料代だけで一万円を超えてきますので、諦めます。

表面の形状変更は自動車用厚付けパテを使用。

今回の作業のうち、この部分が最も不安です。

ヒビやワレ、剥離が出るならこのパテ部分になると思います。

しかしながら他に方法がないですし。

あとは通常の方法で表面を整え、塗装 取り付けをして完成。

完成

 

アップ

あとから取り付けたことは分からなくなってると思います。

表面を凝視しても大丈夫です。

問題は、これがどれぐらい持つかです。

パテの使用で重くなっていること、板金パテとPPとの接着の

不安定さ、PP FRP パテ サフ 塗料と、いろんなモノを混ぜあわせた

この部分が温度変化や素材の痩せなどに対応できるかどうかなど、全然わかりません。

今回の作業前にもさんざん説明しましたが、こういった改造は

とってもおすすめしません。

どうしても、なにがなんでも形状を変えたい、多少の不具合が

あったとしてもどうしても我慢できないなどの鉄の意志がない場合は

やめておいたほうがいいです。

また、ご自分で加工作業をして塗装だけ業者に頼む場合、絶対に塗装前にクラックなどが

入ります。って言われても覚悟できる方のみにしてください。

普通に売られている資材のみで今回のような作業は大変難しいと思います。

 

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