2006/12/31

値段が書いてあるものもありますが、部品代や送料 追加作業などが含まれている
場合があります。同じような作業をしたとしても同じ金額にはなりませんのでご注意ください。


ワーゲンバスです。

修理するところは・・・

フロントウインドウのガラスの嵌め組み部分です。

ここはガラスを取り外す必要があります。

リヤタイヤの前です。

そしてなぜか両側です。

 

こういった古い車は、事前に詳しい見積りが出来ません。

ましてや今回のような錆補修となるとなおさらです。

その理由はといいますと・・・

 

左側クォーター部分はスムーズに終わりました。

単純な凹みだったので、通常の補修で問題なし

 

残念ながら反対側は大変なことに。

今回以外のところで錆やらパテの割れやらが起こっており、

とりあえずまずそうな塗装を剥がしていくと、こんなに広がっていきました。

前回の板金がかなり広範囲にわたっており、本格的に直すとなると

クォーター交換も視野に入ってきてしまいます。

まあ今回はできるところまで板金する方向にしました。

変わっていませんが、板金後です。

これ以上やるにはパテの総剥離が必要になり、そうなるとクォーター交換のほうがよくなったりと

泥沼にはまりそうです。

 

問題のウィンドウ下。

思っていたよりひどくありません。

塗装剥離後

アップにすると・・・

こんな感じとなります。

ここで考えられる選択肢は3つ

1.ケミカル中心で直す

2.溶接中心で直す

3.新品交換。もしくは新規鉄板を製作板金

 

このうち3番はフルレストア前提でもなければ選んではいけません。

車は、ばらせばばらすほど、補修範囲が増えます

(詳しく知りたい場合はレストアレポート参照)

今回の場合もフロントパネルを外すと、たぶんフロアの補修から必要になってきます。

 

そこで2番になるわけですが、全体的に鉄板がやせている、なおかつ

裏側に防錆処理さえ施せない、完全に袋状になっています。

ここで溶接をしてしまうと、またすぐに錆が再発してしまうと判断。

ケミカルでの補修となりました。

 

いろいろなケミカルがあるわけですが、今回の補修で取った手順は・・・

錆部分剥離、できるだけ錆の除去

穴の開いた部分にちょっと大き目の鉄板を用意

PORパッチパテを使用して、全体の錆止めと製作鉄板の貼り付け

全体を薄くパテ

プラサフ

塗装

という形になりました。

PORパッチパテは、パテとは名ばかりで、塗布すると細かく発泡したり

乾燥に3日もかかったりと、大変に使いにくく、できれば使いたくないのですが、

錆に対する接着と防錆を考えると、これ以上のものはないのではないかと思います。

間違ってもこれで凹みをどうにかしようなどとは思いませんが。

 

 

そして塗装後、完成

溶接も使ってないので、既存の鉄板へのダメージもほとんどありません。

応急処置では有りますが、よっぽど大丈夫ではないかと思います。

可能ならレストアのほうがいいに決まっているんですけどね。

 

約80000円でした。

 

職人軽補修

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